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「まったく!師匠はいつも無茶苦茶ですよ!女の子の首を絞めるなんて!」
「ご、ごめん…」
夏子の叱咤に芝狸は猫よりも丸めた姿勢でトボトボと歩き続ける。悪霊と戦っている時の凄まじい迫力は微塵も残っていなかった。
「…まあでも、みつえちゃん凄く感謝してましたね。よっぽど辛かったんですね…。」
「…僕もあれほど強力な悪霊久々に見たよ。あの様子だとあと1日も遅ければ命に関わってたと思う」
「そうだったんですね…。でもだからといって女の子の首を絞めて良い理由にはなりませんからね!!」
「ご、ごめん…。で、でもちゃんと謝ったし…」
「謝れば良いって問題じゃないです!だから女の子にモテない…!!あっ!逃げるなー!!」
芝狸は突然猛スピードで走りだした。
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