第1章「霊能力者」

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さて、「一風変わった」とはどういった事なのか それは彼の仕事の仕方にあった 霊媒師は基本的に徐霊道具などを一色並べて行ったり、 数珠やらを用いてお経を唱える、といったものが多い 一方彼は道具を一切使わない上にお経も唱えたりする事なく依頼を遂行する 要するに手ぶらで解決してしまう そのため値段も安く、お札や数珠などを買わせられる心配もない しかし知名度が無い上に怪しさが漂いすぎている 宣伝もビルの掲示板に電話番号と「霊にお悩みの方力になります」とだけ殴り書きされた張り紙だけ 彼いわく「実力があれば結果は自ずとついてくる」とのこと 腕には自信がある様子だった
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