第2章

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ウェストマーケットとは、この地域・梅田周辺では、圧倒的なシェアを誇り、絶対的な存在の大手企業である。 スケルトンカンパニーは、そんなウェストマーケットの下儲け企業だ。 スケルトンカンパニーは設立以来、後にも先にも、ウェストマーケットしか取引先がなかった。 というのは、スケルトンカンパニーが他社と取引しようとすると、ウェストマーケットから圧力をかけられ、取引を停止するなどと脅されてきたからだ。 なのでウェストマーケットの存在は、ほかの中小企業よりもスケルトンカンパニーにとっては飼い主のような存在だった。
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