第3章

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「あの女の書く記事は、いつも後からネットで騒動になるんや。毎回4ちゃんねるの住人の格好の餌になっとる」 「そ、そうだったんですか…。お恥ずかしい。私、週刊誌の記者の事など知識がなく…」 「だから、気にせんとき」 「ありがとうございます。ガセネタ記者だと知らなければ、いつまでも考え込んでしまうところでした」 明るくなった透に、 「小笠原くん。これからの時代は週刊誌対策も必要じゃよ」 前を歩いていた老人が、振り向いて言った。
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