序章

5/6
前へ
/132ページ
次へ
その直後。 ガラッとドアが空いて、ひとりの青年が姿を見せた。 「ごめんね、お父さん。遅くなってしまって。自動販売機の場所、探しちゃったよ」 「あぁ、気にするな。ほら、座れ」 「ありがとう」 透は、自分の椅子を横に移動させ、透が隣に座れるようにした。 「またトマトジュースか」 スーパーの複数から取り出した瓶を見て、透が言った。
/132ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加