4.暑い

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どうやら、俺は食べないと思ったらしい益田。 「まあとりあえず、一休みして行ってくださいよ」 まるで自分の家のようにそう言って、自分の隣を指さした。 「ここ、涼しいんですよ!」 かき氷に若干の未練を感じながらも、言われるままに彼の隣に腰を下ろした。 「……涼しいな」 確かに。 壁も床も他と比べてひんやりとし、どこからか冷たい風も吹きこんできている 「でしょ?!俺ね、涼しい所見つけるの得意なんですよー」 「犬猫みたいな奴だな、お前」 得意げに言う彼に、率直な感想を漏らす。 こういう涼しいポイントで、一人でサボったりしているらしい。 教師としては指導するべきだが、如何せん、聞いた他の場所も便利そうで困る。 ……他の誰かに見つかるまでは、まあ、黙っていてもいいだろうか。
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