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「……おい、もういいから離せっ」
咥えられた衝撃に放心している間に、すでに氷は解けていた。
こういう咄嗟の事に対応できないの、どうにかした方がいいな。
コイツ以外には心配いらないんだけど。
とにかく、もういいだろう。
冷やす物も無くなったのだから。
そう思い離せと言ったものの、彼の手も口も、離れる気が無いらしい。
再びヒヤリとした、しかし氷では無い、温度の下がったままの舌が指に触れた。
その感触に鳥肌が立ちそうになる。
「止めろって言ってるだろうがっ!」
前にもしたように、平手で益田の頭を叩いた。
しかし、彼は動じる事も無く行為を続ける
俺の顔を見て、指を咥えたまま口の端を持ち上げながら。
……笑うような顔をしているのか?俺は。
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