4.暑い

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「……おい、もういいから離せっ」 咥えられた衝撃に放心している間に、すでに氷は解けていた。 こういう咄嗟の事に対応できないの、どうにかした方がいいな。 コイツ以外には心配いらないんだけど。 とにかく、もういいだろう。 冷やす物も無くなったのだから。 そう思い離せと言ったものの、彼の手も口も、離れる気が無いらしい。 再びヒヤリとした、しかし氷では無い、温度の下がったままの舌が指に触れた。 その感触に鳥肌が立ちそうになる。 「止めろって言ってるだろうがっ!」 前にもしたように、平手で益田の頭を叩いた。 しかし、彼は動じる事も無く行為を続ける 俺の顔を見て、指を咥えたまま口の端を持ち上げながら。 ……笑うような顔をしているのか?俺は。
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