第1章

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【SWD】申請受理 トランク一つを片手に、家を出る。 街を抜け、高台を登ったところに、目的の地はあった。 通称、黄の館。 「この館の主にお目通り願いたい」 適当な人間に声をかけると、広間に通された。 使用人の数が少なく感じるのは、館主が変わったばかりだからか。 ほどなくして扉が開くと、金の巻き毛を結った少女が現れた。 刹那、その少女の瞳が大きく見開かれる。 「…あなた」 「ロゼ・ロックハートだ。トラウゴット・シャーマン」 トラウゴットと呼ばれたその少女こそが、ロゼの謁見願った館主だった。 →本文へ
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