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【SWD】申請受理
トランク一つを片手に、家を出る。
街を抜け、高台を登ったところに、目的の地はあった。
通称、黄の館。
「この館の主にお目通り願いたい」
適当な人間に声をかけると、広間に通された。
使用人の数が少なく感じるのは、館主が変わったばかりだからか。
ほどなくして扉が開くと、金の巻き毛を結った少女が現れた。
刹那、その少女の瞳が大きく見開かれる。
「…あなた」
「ロゼ・ロックハートだ。トラウゴット・シャーマン」
トラウゴットと呼ばれたその少女こそが、ロゼの謁見願った館主だった。
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