彼女の憂鬱

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「里穂ちゃん? 今日はバタバタでごめんね。」 気になってるかと思って、 と、病院にいる美奈子が、 電話で青井の様子を教えてくれた。 命には別状はないが、 両足はもう動くことはないだろう、と。 「沙希ちゃんにも教えてくれて、 ありがとうね。 もう帰ったけど。」 「あ、そうなんですね。」 (沙希?) メールの返信もできないくらい慌てて飛んでいったのだろうか。 ちょっと変な感じがしたが、 丁寧に礼を述べて電話を切った。
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