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彼女の様子がおかしい。
青井は悩んでいた。
梅谷怜奈とは、中学からの付き合いだ。容姿端麗で気もきく、わがままも言わないし、一緒にいて自慢もできる彼女だ。
おっとりお嬢様タイプの彼女が、昨日の帰り道、急に
「うそつかないで!」
とヒステリックに叫んだことに驚いた。
おとといは部活だったの?
という問いに対して答えただけだ。
練習メニューを話したら納得はしていたようだが・・・、なぜあんなことを言っていたんだ。
そして今、
「今日は部活休んで一緒に帰って」
とメッセージを受信した。
既読をつけるのをためらう。
昨日の今日で、この流れだとまたヒステリックになるかもしれないが・・・。
少し悩んでから、
「もう部室。大会前だから無理だよ。怜奈も練習に参加するだろ?」
そう答えた。
すぐさま既読がつく。
「もういい。」
(大丈夫かな。)
ひとつため息をついてから、今日の練習メニューを、部活のボードに書き始めた。
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