彼女の憂鬱

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「おいっ」 はっと顔を上げると、 いまが数学の時間ということに すぐ目の前にある顔で気づいた。 しまった。 「いい度胸だな、佐藤。」 「す、すみません」 「寝てるくらいだから、この問題くらい軽く解けるんだろうな?え?」 ―――キーンコーンカーンコーン (やった!開放される!) と思ったのもつかの間、 「放課後、準備室にこい!いいな」 といわれてがっくり肩を落とす。
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