第1章 出会いと入学式

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「ごめん。驚かせたかな。」 小柄な男は私が驚いた風な声を上げたことで驚かせてごめんという感じの雰囲気を出して謝ってきた。 「全然驚いてないから大丈夫ですよ。」 平然を装ったふりをして先に進もうと前を向いて歩いて行くと小柄な男も私の隣に並んで歩いてきたではないか。 「なんで隣にいるの?」 気になって気になって仕方がない。私のこの言葉を理解したら早く後ろか前に行けよ! 「どうせ、学校同じだし、近くには他に誰も歩いている人いないし、一緒に行こうかなと思って。」 こいつ、私の言葉を全然理解してない!はぁ!?近くに誰も歩いている人がいない!!?ただそれだけで私と一緒に行こうと考えてたわけ?めっちゃムカつくんだけど! 「とりあえず、私から離れてもらってもいいかな?」 これなら、さっきの言葉と違って直球どストレートでしょ!この言葉で理解できなかったら天然認定してやろか!!? 「なんで離れないといけないの?学校まで一直線だし、一人で歩くよりも誰かと話してた方が何かと便利じゃん。」 はぁ!!?便利って私は物か何かか!?話も何も私は迷惑してんだよ!!!気づけよ!!!
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