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「なんか、ビールを飲みすぎてしまいまして…」
里子が下を向いて恥ずかしそうに
カツの顔を見る。
「あはは。待っててね! とびきりの
カルアミルクを、作ってあげるよ!!」
カツが手際よく、
可愛いピンク色のグラスに
トッピングの生クリームをデコレートしてゆく。
「なんか、凄いカルアミルクですね」
「俺の得意技」
里子がクリエイトされてゆく
カルアミルクを見つめる。
「はいっ!! 出来たよ」
満面の笑みでパフェのようなグラスを里子の目の前に置いた。
「わっ! すごぉい!!
こんなに可愛いカルアミルク初めて」
「いつもは、こんなことしないけどね」
「へ?」
カツさんが、グラスを洗い、片付けをすすめている。
どういうことなの?
いつもの思わせ振りなセリフと重なって、
さらに私の想いを募らせる。
「お疲れ」
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