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「そうだねこの城には三種類の意思を持つものがいる。 1つはこの城から脱出を図ろうとする探索者。 2つ目はそれを妨害する妨害者。 ごく稀に攻撃をしてくる。 3つ目は探索者を助ける支援者」
「この城から脱出って……出れないんですか?」
アドルフは静に頷いた。
「だから僕も脱出をしようと城の中を歩き回っているんだ」
「そんな……」
邑の顔色が青くなっていく。
「はい、はーい! 妨害者ってどんな人ですか~?」
「僕が会ったのは背広を着た成年と……茶色い髪でワンピー姿の女の子とダボダボの学生服の裾を折って着てる男の子かな……」
「三人も……何か弱点とかあるんでしょうか?」
「僕にはまだ分からない……けど一人でいるより大勢といた方が安心できる。 これから君達と一緒に行動を共にしても良いかな?」
「俺たちも、この城を歩き回っていたあんたといた方が安心だ」
「うん、私もそう思うよ~」
「それでは、よろしくね」
「はい、よろしくお願いします」
「よろしく~」
こうしてアドルフと邑と幸は行動を共にすることになりました。
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