はじめての出会い

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部屋を出ようと邑がドアノブにてを伸ばした。 すると視界にノイズがかかる。 しかし視界はすぐ戻った。 何か可笑しい。 昔のTVのように白黒の風景、だが邑の体は普通にカラーだった。 「なんだ……これは?」 不思議がる邑。 そこに一人の人物が現れる。 茶色い髪にワンピース姿の女の子だ。 その子は何かに追われるように焦っている。 邑には気づいていない、それどころかこちらに歩みよって邑をすり抜けた。 「確かまだ城は変形してないから、ここに扉があったはず……」 そう言うと、邑には記憶がない扉をワンピース姿の女の子が開ける。 するとまたノイズかかかる。 今度は元の風景(カラー)に戻り、幸とアドルフが不安そうに邑の顔を覗いていた。 「ここは……」 「邑~! 気がついて良かった!」 「突然呆けたから、どうかしたのかい?」 「それが………」
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