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後ろをほぐされる感覚に、痛みがよみがえる。
熱をもつ太く硬いものが、内側を拡げ、執拗に奥をこするのだ。
俺は、その痛みが待ち遠しかった。
牧野さんの欲望が自分の中で脈打つのを感じたかった。
絡められた視線は、俺をとらえて逃さない。
そんなに熱心に見つめてもらえるような顔面ではないと思う。
「もう…へいきです」
息も絶え絶えにそう言うと、かぶりつくようにくちびるを奪われた。
顔がボワっと上気する。
ねっとりとしたキスに、いよいよ腰はだるく、脊椎が燃えるようだった。
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