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そんなこんなで、学校の帰りとか、デートとか楽しい二人の時間が増えて、三ヶ月がたったころだった。
僕は、自分の家に彼女を誘った。別にやましいことを考えているとい訳ではない…
とも言い切れない。
少しは、あんな事やこんな事期待した。
玄関を通って、僕の部屋がある二階へとたどり着いた。彼女を中に通した時だった。
「お兄ぃちゃーん!今度、この映画見に行こうよ!!」
妹が遠慮もなくこちらに近づいてくる。
「あっ!お兄ちゃんの彼女さんですか?
お…お邪魔しました。」
ゆきの事が目に付いたのか、少し遠慮したように、頭を下げるといそいそと自分の部屋へと戻っていった。
‘‘よしよし!さすが我が妹。空気を読んだな。”僕がそう安心していると。
「別に気を使わなくても良かったのに…ね?」
ゆきが優しく言った。
「ゆきは優しいんだから…」
僕は困ったように言った。
「今度、私も妹さんと一緒に映画行きたいな。」
ゆきが何気なくこぼした言葉に、僕は次のデートプランを立てる事にした。
もちろん、今日のデートが終わってからだけど。
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