10人が本棚に入れています
本棚に追加
金曜日。
その日は、午前中に講義が一つもない。
つまりは朝寝坊しても大丈夫な日である。
昔から朝が弱い康太にとっては正直嬉しい。
高校までは毎日朝7時起きだったため、お昼近くまで寝ていられるのは幸せだった。
時刻は11時30分。
さすがにそろそろ起きないと午後からの講義に間に合わなくなる。
服を着替え、朝昼兼用のご飯を食べてから自宅を出る。
大学に着くと、昼食を摂る学生達で賑わっていた。
既に昼食を摂り終えた康太は、まだ時間には早かったが講義室に赴く。
さすがに講義の1時間前には誰も来ていない。
康太はいつものように後ろ側の席に着き、バッグから文庫本を取り出す。
『天剣の姫騎士 Ⅲ』
バトルファンタジー系のライトノベルだ。
最初のコメントを投稿しよう!