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「早く見せてよ!
何くれるの!?」
いつもこれだ。
自分が一番じゃないと
気が済まない。
「魔法の杖と魔法の指輪と魔法の帽子だよ。」
大きなボール紙の箱の蓋を開けると、
枯れたような木の枝と
ピンク色の宝石の指輪と
黒い尖んがり帽子を見せてくれた。
「玩具じゃないよ。本物だよ。
使い方は……
おばあちゃん、忘れちゃった」
わぁ!本物!?
どうしよう!
どれにしよう!?
「私、これ!
ナナちゃんは帽子にしなよ!
あんたはこれ!」
まだ考えてるのに、
レイコちゃんは一番綺麗な指輪を取って、
私には木の枝を押し付けた。
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