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「挿し木にしたら
どうじゃ?」
家のお祖父ちゃんは
いつも、
とんでもないことを言い出す。
家に帰って
魔法の杖を振ったり
回したりしても
何も起こらない。
色んな呪文を唱えても
ダメ。
いい加減くたびれたから、
お風呂に入って部屋に
戻ったら、
ギャー!
お祖父ちゃんが魔法の杖をポッキリとへし折ってる!!
「こういう風に
皮が“プリッ”と剥ける枝は
挿し木に出来るんじゃ」
20センチくらいの枝は
真ん中からポッキリ折られている。
もう杖にはならない。
「わかった。植える」
私は諦めて、
庭に魔法の杖を植えてみることにした。
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