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「あの婆さん、死んだんだって」
新芽がたくさん出て、
ぐんぐん杖は育っていった。
そんな9月半ばのある朝、
教室に入るなり
レイコちゃんが言った。
「誰?亀ばあちゃんのこと!?」
「そう。家で倒れたんだって。
独り暮らしだったから
誰も気付かなかったって。
惨めって感じ!」
レイコちゃんは
ナナちゃんと顔を
見合わせゲラゲラ笑った。
「なんで?なんで
そんなヒドイこと言うの!?
魔法の指輪、貰ったくせに!!」
おばあちゃんは魔法使いになれる、
本物の道具を
特別にあたしたちにくれたんだよ!?
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