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「決まった材料しかありませんよ」
それは違うと政宗は知っていた。
ユカラには常に、
数日ないし数か月分の、食料の備蓄がある。
市場から持ち込まれる食料を横目で見ると、
政宗は腕の端末を操作した。
すると、機械が運んでいたじゃがいもの山が、
政宗の車に近寄ってきた。
「じゃがいも、にんじん、きゃべつ。
パスタ、小麦粉、卵…」
不正ではない、
ちゃんと正規に申し込んでいるよと、
政宗は端末の許可証を見せた。
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