第一章 現在と過去

22/26
211人が本棚に入れています
本棚に追加
/468ページ
 未だに、 事故だったのか、 本当に宝来がやったのかは分からない。 そんな、宝来を知っているからこそ、 政宗は距離を置いた。  オウランドは、 ユカラを中心に、環状に伸びる都市だった。 ユカラの中央では、 各家庭にはキッチンが無く、全て外食で済ます。 ユカラから抜けた住居部分では、市場があり、 皆、その日の食材を購入していた。  市場は、売りきった皆は閉店してゆく仕組みなので、 夕方になると開いている店は少ない。  政宗と、茶屋町はユカラの食料倉庫の門をたたいていた。 「食材をわけてくれ」  食料倉庫には、 明日の朝食に備えて、搬入が行われていた。
/468ページ

最初のコメントを投稿しよう!