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河田に対する顔とは一変し“盗み見、しないでよ”という表情で悪魔の側を通り過ぎようとした。
『残業にしたら少し遅い、10時まわってるけど』
『弁当ありがとうございました。洗って返します』
『あれは舞の為に揃えたんだ、あたしにはランチボックスなんて必要ないから』
『今さらだけど舞なんて呼び捨てにしないで』
『舞は舞だ。残さず食べたか?他に太る物食べたらバストが引き立たなくなるから』
『何かといえば胸の事ばっかり!』
そこへ住人らしき2人連れが帰ってきて、相川と舞をじろじろ見ながらエレベーターに乗るのを見て舞は便乗した。
部屋に入るとランチボックスを洗い乾燥機にかけ、
風呂に入った。
悪魔があたしの為にランチボックスなんて、持っていたくないから…と風呂後に乾いたランチボックス等袋に入れ悪魔の部屋のドアノブに結ぶ。
買ってきた親子丼とわかめスープを食べながら体を見て、贅肉が付いてないかつまむ。
胸もウエストも優香と同じくらいで太ってなんかいないわ。つまめる贅肉なんてないし失礼しちゃう!
悪魔はあたしの胸ばっかり!オネエならオネエらしく…男だけに集中しなさいよ。
次の日は悪魔と合う事を避けて昨日より10分早めに部屋を出た舞、昨日と同じ時間に弁当を作ってチャイムを鳴らし苛立つ悪魔。
やはり弁当を…そんな事とは知らずに舞は優香と日替りランチを買ってお昼にしていた。
『今日はお母さん作ってくれなかったんだ?
っていうか舞、変だよ。
お母さん帰ったって言ってたじゃん』
『昨日のはたまたまお母さん来てて作ってくれたの』『怪しい!年末年始のお休みに入ったらお邪魔するから』
優香!
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