第1章・女?男?

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『怖くなんかない!』 『そう?じゃあしっかりあたしを見て言ったらどう?視線それてるけど(笑)』 『あたしの視線がどこを見ていようが関係ないっ!』 赤いコートはあたしに詰め寄りあごに手をかけた為に後ずさる。 ガッ! あちこちに段ボールがあり、後ずさる事で積み重ねた箱は崩れていく。 あたしのまわりには箱が散乱し、赤いコートがソレを退かしていく。 あたしに当たらないように? ドキッ ううん、赤いコートは男しか興味のないおネエなのよ。 それに勝手に部屋にあがってる。 『退いて!』 『あなたのまわりの箱を退かしてるだけじゃない。 覆いかぶさってる訳じゃないわ』 箱を退かすとあたしのウエストに手をかけ助けおこしてくれた。 『あ~ぁ、箱が部屋に散らばっちゃって。食事はおろか寝る場所なんてないじゃない』 『あなたが変な事言うからっ』 『やっぱりあたしが怖いんだ?あなた女だもんね』 『あなたはおネエなんでしょ、怖くなんかない』 赤いコートはフッと笑った、何を考えているの?
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