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『コンビニ弁当は?』
『もう遅いから明日食べる事にしたの』
『バスト以外に身についちゃうもんね(笑)』
『!!、胸から思考を外してくださいっ』
『あら、男がバストに興味なくなったらおしまいじゃない。
もっともあたしはーー』
『男にしか興味がない』
『当たり。女のバストも体も描写の参考よ。
舞にキスをしようとしたのも女の反応を見たかっただけ』
『なっ!』
『喋りながら食べるのって見苦しいわよ、黙って食べなさい』
赤いコートが…相川克哉が喋ってきたんじゃないっ!それにバストも体も描写の参考?
キスも反応を見たかっただけ?
あたしが涙ぐんだ気持ちなんか知らないくせに!
『しかめっ面して、キャベツとベーコンとしめじのパスタ美味しくないの?』
あたしは口の中のパスタを食べた上で、きまり悪そうに言った。
『ーーーしい』
『聞こえない』
『美味しいです』
『よろしい』
満面の笑顔で相川克哉は箸を置いた。
『美味しいです、って一言言うだけで必死になっちゃってかわいい事。20歳?』『失礼ね、これでも23歳です』
『7歳年下か、まっ20でも23でも大差ないわ』
30歳でロン毛で赤いコート…あたしは相川克哉がわからなくなりそうだった。描写?反応?
いったい何の仕事をしているの?
赤いコートにロン毛ってだけでも充分怪しいわ。
突っ込みどころいっぱいよ。
あたしのそんな顔は表情に出ていたのか、ニヤニヤ笑って余裕たっぷりな様子に悔しささえある。
年上だからってそんな顔をしないで。
『次はケーキでしょ、
一緒に食べてあげるわ』
『あたしのケーキです』
『クリスマスイブに寂しく1人ケーキ(笑)
おネエでも一応男だし嘘彼になってあげる。
抱きつくのも触るのも自由よ』
『なっ!』
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