第1章

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 君と私は「幼馴染み」そういう設定だった。 いつからだろうか、設定がかわったのは。あれは、今年の春頃だったっけ。 沙希「なー大樹ー・・・」 大樹「何だよ、沙希ー」  沙希「彼女とかいる?」 ふと、言葉に出してしまう。そりゃ17歳なんだからいても可笑しくないハズだ。  でも、しまったと思い、大樹の方を見る。整った大樹の顔は、え?と言わんばかりに口が開いていた。イケメン顔が崩れてるよ、大樹。 沙希「えーと、聞いちゃ悪かった?だとしたらごめん!!」 大樹は我に返ったようで、首を振る。 大樹「いや、いないけど・・・」 大樹はこちらを見てそっぽ向く。いないけどなんなのさ! 沙希「いないけど、何?」 バカな私でも気になるもん! 大樹「その・・・前から好きな奴はいる」 大樹は顔を赤らめている。大樹が赤くなってるの・・・初めてみた・・・。 よほどその人のこと好きなんだろうなー・・・大樹にそんな顔させるなんて・・・ずるい。  この頃はまだ私は気づいてないのだろう。大樹に恋している事に。 それに気づくのはまだ先のお話。
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