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「どうか、した?」
……ううっ。
お願いだから、
そんな風にのぞき込まないで欲しい。
私の顔が
赤くなっていることに気付いたのか、
関谷くんはくすりと笑った。
教室に戻る途中で
迷い込んだ猫を見つけた。
「可愛いー」
猫は警戒しているのか、
一定の距離を保ってる。
「ちょっとまって」
そういうと関谷くんは
ポケットから出した煮干しを
猫の目の前に置いた。
猫は少しにおいを嗅ぐと、
それにかぶりつく。
「食べてるー。
……というか関谷くん、
いつもあんな物持ち歩いてるの?」
「ああ。猫、好きだから」
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