第1章

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土砂降りの大雨の中 「クックックッフハッハッーーー」 お腹を押さえながら大笑いしている奇抜な男。自身が濡れることもかまわずに笑い続ける姿は異様だった。 壊れたように 笑っているのに 泣いているようだった。 雨に濡れようと、涙に濡れようと 堕ちることのないメイクは雫と星。 男はペリペリと剥がすようにそのメイクを剥がす。整った顔だが、その瞳はつまらなそうに何も映していない。 「…クッ。ぁ~あ。あげるよ☆僕を…もう、いらないから…」 そう呟き、目を閉じた。
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