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「はい?」 「だから、つまりこういうこと」  彼女はそういうと、軽く腕を振った。すると、この公園のシンボルの花時計の中から、四つの違う色の花が、空中に舞った。  風も吹いていないのに。 「えっ!?」  空中に舞った花は、空中で円を描く。その中の赤い花が一本、すうっと彼女の手元に吸い込まれた。 「最近気づいたんだ。私、超能力みたいなのが使えるの」  言葉を失った哲也。口をポカンと空けていると、額をつんと押された。 「あともう一つあるんだけど……そろそろかな。あれ見て」と、今度は公園にある噴水を指差した。するとその三秒後、突然、爆発したみたいに水が吹っ飛んだ。 「え? えっ!?」 「まだ私自身よくわかってないんだけど、いまわかっているのは、遠くの物を触れずに動かせて、天気操れて、明日の予定を造ることが出来る、ってことくらいかな」  まるでわけがわからなかった。ぐるぐると目が回り混乱する。質問しかえすことが出来ないまま、彼女は続けた。
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