真夏の初恋

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ゆらゆらと陽炎が立ち上るアスファルトからの照り返しに炙られ、噴き出した汗はベタベタした塩分を残して蒸発していく。 延々と続くかと思われる帰り道の途中、大きな柳の枝が道路へ張り出し、大海に浮かぶ孤島のように日陰を作り出していた。
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