304人が本棚に入れています
本棚に追加
/238ページ
新人達は、先輩達のプレーを見ながら驚きの表情をあらわした。
「上手いね、流石長谷川キャプテン!」
長谷川キャプテンはサード、相場先輩は、ピッチャーだった。
その相場久美先輩が葵に声を掛けた。
「おーい、春日!ここに来なさい」
外野で球拾いをしていた一年生は、葵に視線を向けた。
「はい、直ぐに行きます」
葵は視線を気にしながら、相場先輩のピッチャーマウンドに着いた。
「キャッチャーのミット目掛けて、三球投げてみろ」
「はい、解りました」
そう、この相場久美先輩は、葵の中学校時代の先輩であり、相場先輩に憧れてこの高校に入った。
葵は、八分の力で三球投げた。
「よし、外野に戻って良し!」
「はい」
葵は先輩達にお辞儀をして、外野に戻った。
「あれだけ!?もう帰って来たの」
みなみが近寄って声を掛けた。
「うん、相場先輩は中学校時代の先輩だったんだ、私の投球を知りたかったのかな」
「そうか、先輩なら葵は一年生の中でも一番レギュラーに入るのが近いかもね」
一年生は最後まで球拾いをして、連絡が終わって後片付けをしてからキャプテンから解散の許可が出た。
最初のコメントを投稿しよう!