高校入学

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葵とみなみがクラスメイト達と話をしついる処に、柳田君が近寄り葵に声を掛けた。 「春日さん、俺の話を聞いてくれないかな!?頼むよ」 みなみちゃんは、他の女子と親密な話をしていて、柳田君には気づいていない。 柳田は葵の隣に座った。 「頼むよ、俺の頼みを聞いてくれたら、春日さんの頼み事を何でも聞くから、俺の頼みを聞いて欲しいんだ」 柳田君は、真剣な眼差しで葵に頼み込んだ。 葵は回りの目を気にして、戸惑いながら柳田君に告げる。 「ねえ、ちょっとこんな処で頼まれたら回りの人が騒ぐでしょう、教室を出るわよ」 葵は仕方なく、廊下に出た。 自分の教室から少し離れた廊下で柳田君に訪ねた。 「私に何の用が有るのか聞かせてくれる」 柳田君は申し訳なさそうに話し出した。 「春日さんが神社の巫女さんだと聞いてお願いが有るんだ、実は俺の姉貴が近頃毎晩夜中にうなされてるんだ、心配で姉貴に理由を尋ねたら、毎晩夜の同じ時間に金縛りに合うらしいんだ。だから春日さんなら、原因が解ると思ったから頼みたいんだ」 何てこと!私に柳田君のお姉さんが毎晩うなされている原因を探れって言ったの? そんな能力は私には無いんだけど、今まで幽霊やお化なんて見たことはないよ。 私が柳田君のお姉さんの金縛りを治せるわけ無いよ。どうしたら良いのかな… 困ったなぁ~
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