150mの幸せ

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ジョウが 自分のマンションの方を見たから私もつられて視線が同じ方に向いた。 2ヶ月半前の事を思い出した。 信号が青に変わったら ジョウが またね と言って横断歩道を渡り始めた。 (また?ジョウは私に会いたいの?) 私は咄嗟に もう友達にはなれないの? と聞いていた。 もう少しかな? とジョウが答えた。 (昇進するまでってことかな?と咄嗟に私の脳裏に浮かんだ) そりゃあさぁ、私だっていつも長いメール送って悪かったと思ってるけど… 俺、3行しか読まなかったから  とジョウが言ったから じゃあ、3行ならメールしてもいいの? と聞いたら うん。 とジョウが答えた。 分かった。そうする。 (ジョウに誕生日おめでとうって伝えられると思って嬉しくなった) あの店で偶然会うだけじゃ駄目なの? とジョウが言った。 私は少し微笑んでバイバイって来た道のりを戻り、さっきの居酒屋に入った。 ジョウが また会えるよ と言ったのが また会いたいって事のように感じ 何それって怒った事は私が会わないようにしている事に対しての不満に感じ あの店で偶然会うだけじゃ駄目なの?と言ったのは 私に偶然会うだけじゃ嫌だって言わせたいのかと感じた。 私はどこまでポジティブ思考なのか? 自分でも驚く。 居酒屋で美味しいお酒を頂いた。  お店は混んでいた。
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