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『行ってきます…あの…学校が終わったらここに来ます』
『待ってる』
吉彰は高史の頬に触れ高史は頬を赤らめた。
その後、高史は吉彰の店を出て男子校に向かった。
その姿を高宗が見ていた。
『……』
高宗は店を見つめ裏口から中に入った。
衣服に着替え階段をおりた吉彰は高宗に目を向けた。
『高宗!』
『学校に行く前にお前に話があって』
『開店は9時だから…上がれよ…』
吉彰が階段を上がると続けて高宗も階段を上がった。
『高史さん、ここで一夜を過ごしたのか』
『どうして』
『店から出てきた高史さんを見かけた』
『そうか…』
吉彰はキッチンに行き朝ごはんを作り始めた。
『話って高史さんのことだろ』
『お前、本気なのか、聖子と別れてまで高史さんと』
『あぁ、俺は本気で高史さんを好きになった』
吉彰は出来上がった料理を皿に盛りテーブルに運ぶと座布団の上に座った。
『俺は高史さんを諦めない、どんな手を使っても高史さんをものにしてみせる』
高宗は階段をおりていった。
ー男子校の校長室ー
『無断で休んでしまいすみませんでした』
『今度、休むときはちゃんと連絡をしてくださいね』
『はい、すみませんでした』
校長に頭を下げると高史は校長室を出ていき職員室に行った。
『中村先生、まだ出勤されてないんですね』
高史は女性の宮崎先生に話しかけた。
『今日も休みなんじゃないんですか』
『……』
高史は高宗の席を見つめた。
それから暫くして高史は職員室を出て教室に向かった。
その頃、高史の生徒達は高史のことを話していた。
『それ本当かよ、高史先生が音楽室で中村先生に抱かれてたって』
『本当だよ、エロい顔でさぁ…なぁ…』
『あぁ…俺、先生を抱きたいって思ったよ』
生徒、皆が高史のことを話しているとドアが開き高史が入ってきた。
生徒達は高史に目を向けた。
『席につけ1時間目の授業を始めるぞ』
『……』
次々と席につく生徒達の目線は高史の体に向いていた。
『それじゃあ授業を始めるぞ』
『先生』
『松岡、どうした』
『試したいことがあるんです』
松岡は席を立ち高史に近づくと手を掴み真ん中に移動した。
生徒達は廊下から見えないように松岡と高史を囲んだ。
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