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『2人の邪魔をしたら悪いだろ、今度、酒でも飲もうや』
『あぁ』
『高史、頑張れよ』
『周ちゃんも警察の仕事、頑張って』
『……』
ニコッと笑うと周二は鞄を持って階段をおりていった。
『彼、警察官なんですか?』
『凄いよね』
『高史さん』
吉彰は高史の顎を掴み顔を向かせた。
『……』
『口元にクリームがついてる』
吉彰は高史の口元をなめた。
その瞬間、高史は頬を赤らめた。
『高史さん』
吉彰は高史を倒し見つめた。
『……』
『今すぐ交わりたい』
『下にはお客がいるのに…』
『嫌ですか?』
吉彰はズボンを下ろし誘った。
『俺も交わりたい』
高史は潤んだ瞳で吉彰を見つめた。
吉彰は高史のズボンを脱がせると唇にキスをした。
そして互いの唇が離れ見つめ合うと吉彰は体を重ねた。
高史は吉彰の愛撫に乱れ喘ぎ声を出した。
『吉彰さん…もう駄目…』
『俺も…もう…』
吉彰と高史は互いの愛撫に感じ吉彰は息を切らし高史に倒れた。
高史は吉彰と過ごす時間を幸せに感じていたその時、聖子が現れた。
『あんたたち何をしてんのよ』
『……』
驚いた吉彰と高史は体を起こし聖子に目を向けた。
『来るなら連絡ぐらいしろよ』
吉彰は立ち上がりズボンを上げた。
高史は隠れた場所に移動しズボンを上げると姿を見せた。
『信じられない、仕事中に…』
聖子は高史に目を向けた。
『すみません、俺、帰ります』
高史は鞄を持って階段をおりていった。
『何しに来たんだよ』
吉彰はムカついた顔で座布団の上に座った。
『恋人なんだから来ても良いでしょ』
『恋人!俺たちは別れただろ』
『そんなに彼がいいの、男性でしょ』
『男性だから何だよ、男性を好きになっちゃいけないのかよ』
吉彰は聖子に怒鳴った。
『私が言いたいのは…』
『帰ってくれ』
『吉彰…』
『帰れ』
『……』
聖子は黙って階段をおりていった。
吉彰は階段をおりていき女性店員に『ちょっと出掛けてくるからあとを頼む』と言って吉彰は店を出ていった。
その頃、高史は家に向かっていた。
『揉めてるんだろうな、俺のせいで…』
切ない顔をしながら歩いていると背後から名前を呼ぶ声がし高史は足を止め振り返った。
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