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『吉彰さん!』
『追い付いて良かった…はぁはぁ…』
吉彰は息切れを整え高史を見た。
『どうしたんですか、彼女は?』
『帰ったよ、だから君を追ってきたんだよ』
『追ってきたって店はどうしたんですか』
『アルバイトの女性に任せてきた』
『駄目ですよ、戻って手伝ってください』
高史は吉彰の背中を押した。
『わかりました、仕事が終わったら高史の家に行きます』
『待ってます』
吉彰を見送ると高史は歩いていった。
ー高史の家、午後8時ー
いっぱい作った料理を皿に盛りテーブルに並べた。
『魚料理、肉料理、サラダ、スープ…作りすぎたかな…はぁ…』
高史がため息をついたその時、インターホンが鳴った。
『吉彰さん』
嬉しそうな顔で玄関に行きドアを開いた高史は目の前に立っている高宗に驚いた。
『今、良いですか』
『今は…ちょっと…』
『吉彰が来るんですか』
『話なら明日、学校で…』
ドアを閉めようとした高史は高宗にむりやり中にはいられその場で押し倒された。
『やめてください』
『男性に興味がなかった高史さんが俺じゃなくて吉彰を好きに』
高宗は嫌がる高史の唇を奪い体に触れた。
『中村先生…やめて…』
『俺の時は中村先生で、吉彰は吉彰さんって呼ぶんですね』
高宗は交わろうと高史のズボンをおろし大事な部分を高史のお尻の穴に入れ腰を揺らし体を重ねた。
『やめ…て…』
『高史さんが悪いんですよ、俺じゃなくて吉彰を選ぶから』
『嫌だ…ああ…』
『高史さん』
体を重ねていた高宗は吉彰に体を掴まれ高史から離れさせた。
『嫌がってるだろ』
吉彰は倒れている高史を抱きかかえベットに運んだ。
『吉彰さん…』
『俺が話してくるから』
吉彰は部屋を出てドアを閉めると高宗に近づいた。
『外で話さないか』
吉彰は先に玄関を出ていった。
『……』
高宗はズボンをあげ玄関を出ていった。
『好きな人を悲しませてまで手に入れたいのか、俺はそういうやり方は好きじゃない…だからお前を許さない』
吉彰は高宗を睨み付けた。
『そんなことお前に言えるのか、お前だって聖子を悲しませてるじゃないか』
『……』
高宗に言われ吉彰は無言になった。
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