甘い初恋

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授業中の高宗は廊下で立っている井上に築き教室を出た。 『どうした、今は授業中だろ』 『高史先生のことで話があります』 『ちょっと待ってて』 高宗は教室の中に入り生徒達に自習を伝えると教室を出た。 『静かな場所で話をしたいから屋上に行きましょう』 『わかった』 高宗は井上と共に屋上に向かった。 ー屋上ー 『高史先生のことで話があるって何だ』 『あんたら付き合ってるんだろ、喧嘩でもしたのか』 『俺と高史先生は付き合ってない』 『なら何が原因なんだ』 考える井上に高宗が口を開いた。 『何かあったのか』 『冗談で抱きたいって言ったら急に衣服を脱いで全裸姿で抱けって…』 『高史先生が!』 『何かあったんだろうと思って、中村先生、何か知らないか』 『俺を高史先生に会わせてくれ』 高宗と井上は階段をおりていき教室に向かった。 その頃、高史は泣きつかれ眠っていた。 生徒達は全裸の高史に衣服を着せた。 『始めてみたよな積極的の高史先生』 『いつもはおとなしい先生だもんな』 生徒達は眠っている高史の顔を見つめた。 『…吉彰さん…』 眠っている高史は寝言で吉彰の名を口にし涙が溢れた。 『吉彰?誰だろ』 『もしかして彼氏の名前か』 『高史先生はどうだ』 教室の中に入りながら井上と高宗は生徒達に近づいた。 『眠ってる…中村先生、吉彰って人、知ってる?』 『何で吉彰のことを』 『寝言で吉彰さんって口にして涙を流したんだ』 『……』 『もしかして吉彰って人が高史先生を悲しませるようなことをしたのか』 松岡は黙り込む高宗を見た。 『そうなのか中村先生』 井上や他の生徒達も高宗を見た。 『吉彰は俺の友達で俺の恋を応援してくれてたんだ、その吉彰が高史先生に惚れて体の関係までなって2人は付き合うようになった…』 『それで?』 『吉彰には恋人がいたんだ』 『2股かよ…それで高史先生は』 『それもだろうけど、一番は吉彰の言葉だと思う』 『何て言ったんだよ』 『昨日、吉彰と口論になったとき吉彰が悲しい思いをさせてまで高史さんを手に入れたいのかと言ったから、俺は聖子も悲しんでると言ったんだ、そしたら吉彰が俺だって苦しんでると言ったんだ…』 立って話をしていた高宗は椅子に座った。
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