甘い初恋

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吉彰は美味しそうにケーキを食べる高史の姿をじっと見つめた。 『吉彰さんは食べないんですか』 『食べたいなら高史さんが全部、食べても良いですよ』 『それじゃあ全部、頂きます』 高史は10個のショートケーキを1人で全部、食べた。 『急いで食べるから』 吉彰は高史の口元についたクリームを拭いそのクリームをなめた。 高史は頬を赤らめた。 『……』 『風呂、沸かしてありますから先に入ってきてください』 『一緒に入りませんか』 『え!…』 『嫌ですか?』 『恥ずかしいです』 高史は頬を赤らめながら答えた。 『恥ずかしいって俺たち男同士ですよ』 『それはそうですけど…』 『可愛らしい人だ』 吉彰は椅子から立ち上がり高史に近づくと唇を重ねた。 その後、唇を離し吉彰は高史の頬に触れながら『先に風呂に入ります』と言って浴室に行った。 『……』 高史は頬を赤らめながら指で唇をなぞった。 吉彰は衣服を脱ぎ全裸になると風呂に浸かった。 『ああ…気持ちが良いなぁ…』 『親父みたい…』 『高史さん』 吉彰は全裸姿の高史に驚いた。 『一緒に入ります』 高史は風呂の中に入り浸かった。 『恥ずかしいんじゃなかったんですか』 『あなたの言う通り俺たち男同士だし、恥ずかしがるのおかしいですよね』 『高史さん』 吉彰は高史を膝にまたがらせ唇を重ねた。 『吉彰さん…風呂場で…ああ…』 高史は吉彰の愛撫に乱れ喘ぎ声を出した。 『風呂に浸かりながら乱れる高史さんは色っぽいな』 『色っぽいって…ああ…』 高史は激しく抱かれ吉彰にしがみつき気を失った。 『高史さん?眠ったのか』 高史を抱きかかえたまま立ち上がると吉彰は風呂から出て寝室に行った。 そして吉彰は高史をベットに仰向けで寝せその場を離れた。 『……』 浴室に戻った吉彰はシャワーを浴び汚れを洗い流した。 その後、濡れた全身をタオルで拭きバスローブに着替えると寝室に行った。 『喉がかわいたなぁ…』 体を起こしベットからおりた高史はバスローブ姿の吉彰に目を向けた。 『これを飲んでください』 吉彰は冷たい水のペットボトルを差し出した。 『ありがとう』 ペットボトルを受けとると高史はベットに座り水を飲んだ。
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