甘い初恋

30/76

15人が本棚に入れています
本棚に追加
/76ページ
『風呂で体を重ねたからのぼせちゃったんですね、すみません』 吉彰は高史の隣に座った。 『吉彰さんのせいじゃないから謝らないでください』 『そんなことを言われると我慢が出来なくなる』 『え?何か言いましたか…』 聞き取れなかった高史はペットボトルを持ったまま吉彰を見つめた。 『駄目だ、我慢できない』 吉彰は高史を押し倒しそのはずみで高史はペットボトルを床に落とし水が溢れた。 『急にどうしたんですか』 『俺を誘ったから』 『誘ったって…俺は別に…』 『誘ってないって言うんですか…全裸姿でよくいいますね』 『これは吉彰さんが風呂場で…』 『もう黙って』 吉彰は高史の唇に唇を重ねた。 その後、唇が離れると吉彰は潤んだ瞳で見つめる高史を見つめた。 『そんな顔をされると、手加減しませんよ』 吉彰は高史の体に触れながら体を重ねた。 『もう…駄目です…早く乱れたい』 『仕方がありませんね、高史さんが気を失うまで抱いてあげます』 吉彰は大事な部分を高史のお尻の穴に入れ体を重ねた。 『…ああ…』 『高史さん、後ろを向いて』 高史を後ろに向かせると吉彰は体を重ねた。 高史はシーツを掴みながら喘ぎ声を出した。 『高史さん、寝かせませんよ』 『…ああ…』 『高史さん、愛してます』 吐息が荒れている高史の耳元で囁くと吉彰は腰を揺らし体を重ねた。 その後、高史は眠りについた。 吉彰は枕を背に体を起こすと煙草を吸い始めた。 『……』 『初めて見ました、吉彰さんが煙草を吸うなんて』 『起きてたんですか』 『……』 高史は倒れたまま吉彰を見つめた。 『煙草を吸うの嫌ですか?』 『気にしませんから良いですよ』 『……』 吉彰は高史の頬に触れた。 『忘れるところだった』 高史は体を起こした。 『……』 『聖子さんのことなんですけど、中村先生とお付き合いしてるそうですよ』 『どうして高史さんが…』 『中村先生が言いました、吉彰さんに伝えといてくれって』 『そうですか』 吉彰は煙草を灰皿に捨てベットからおり座った。 『……』 高史は背後から吉彰に抱きついた。 『どうしたんですか?』 『少しの間、このままで』 高史は吉彰をギュッと抱き締めた。
/76ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加