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『…高史さん…』
『聖子さんと中村先生がお付き合いをしてると言ったら吉彰さん怒った顔をしました…2人のお付き合いを認めたくないんですか』
『高史さん…俺は別に怒っていません、むしろ喜んでいます』
吉彰は高史の手に触れた。
高史は離れ吉彰は振り向き高史を見つめた。
『……』
『明日、高宗に伝えてください…聖子とお幸せにって』
『はい…』
吉彰は高史の唇にキスをした。
その頃、小野田はバイトを終え家に向かっていた。
『小野田』
『……』
声をかけられ足を止めた小野田は振り返った。
『涼!』
『バイトが終わるのを待ってた』
『どうして』
『返事…』
『返事?』
『お前に告白をされた返事だよ』
桑野は頬を赤らめながら言った。
『明日、学校で…』
『お前の家に行く』
桑野は先に歩いた。
『涼…』
小野田は桑野を追いかけ並んで歩いた。
『待ちくたびれただろ』
『別に、喫茶店でご飯を食べながら待ってたから』
『何で俺の顔を見て話さないんだ』
『別に良いだろ』
桑野は頬を赤らめながら言った。
『涼』
小野田は桑野の手首を掴み足を止めた。
『……』
桑野はドキドキしながら顔をそらした。
『今、返事をして』
『人がいるのにこんなところで言えるわけないだろ』
『真っ暗だからわからないよ』
『俺じゃないと駄目だって言うなら、付き合ってやるよ』
素直に言わない桑野を見て小野田はくすくすと笑った。
『何、笑ってんだよ、お前の家に行くぞ』
『あぁ…』
小野田は先を歩く桑野を追いかけ並んで小野田の家に向かった。
ー小野田の家ー
『1人で住んでるのか』
『両親は仕事の関係で海外にいるんだ、生活費と学費は両親が毎月、仕送りしてくれる20万とバイトで稼いだお金でやってる』
『偉いな』
『…そんなことないよ…どうぞ…』
小野田は桑野と共に中に入りあがった。
『着替えてくるからソファーに座ってて』
『わかった』
桑野はリビングに行き小野田は寝室に行った。
小野田はタンスの中から衣服を出しベットの上に置くと制服を脱ぎ衣服に着替えた。
『遅いし泊まった方が良いよな』
小野田はタンスの中から衣服を出しその衣服を持って寝室を出ていった。
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