甘い初恋

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『榎木も一緒に行ってくれるなら、俺は会いに行く』 『もちろん一緒に行くよ、高史に会いたいし』 榎木と周二は珈琲を飲み干しお金を支払うと喫茶店を出た。 『待ち合わせは明日の朝8時にこの喫茶店で』 『わかった』 『じゃあ…』 『おぉ…』 榎木は歩いていく周二の後ろ姿を見つめながらニヤリと笑うと携帯を開き電話をかけながら歩き出した。 その頃、高史は薬を飲んでおとなしくベットで眠っていた。 『……』 『それじゃあ、店の様子を見に行ってきます…1人で大丈夫ですか』 『薬も飲んだし、おとなしく寝てれば大丈夫です』 『すぐ戻ってきますから』 高史の唇にキスをすると吉彰は出掛けていった。 高史は薬で眠気に襲われ目を閉じ眠りについた。 ーケーキ屋ー 『店長』 『ゴメン、俺も手伝うから』 『当たり前です、自分の店なんだから…それより恋人の具合、大丈夫なんですか』 『あぁ、薬を飲んで寝てる』 話をしていた吉彰とバイトの女性は客が店に来ると接客を始めた。 それから時間は過ぎ閉店の時間になった。 『店長、お疲れさまです』 『今日はすまなかったね、お疲れさま』 吉彰は1人で店の片付けをし店を閉めると高史の家に向かった。 ー高史の家ー 『喉が乾いたな』 ベットから立ち上がり寝室から出た高史はキッチンに行き冷蔵庫から水のペットボトルを取りだし飲んだ。 その時、玄関の方で音がした。 『吉彰さんが帰ってきたのかな』 高史はペットボトルを持ったまま玄関に行った。 『高史さん』 『お帰り』 『起きて大丈夫なんですか』 『薬を飲んで休んだから大丈夫です』 高史と吉彰はリビングに行きソファーに座った。 『明日から仕事に行きます』 『もう1日、休んだ方がいい』 『大丈夫ですよ』 『駄目だ、頼むから俺の言う通りにしてください…』 吉彰は高史の頬に触れながら顔を見つめた。 『わかりました、もう1日、休みます』 『高史さん』 『……』 高史は吉彰の口づけを受け入れたまま倒れた。 『吉彰さん』 『高史さんと交わりたい』 『俺も交わりたい』 高史は潤んだ瞳で吉彰を見つめた。 興奮した吉彰は自分のズボンをおろし高史のズボンを脱がせると体を重ねた。
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