甘い初恋

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『吉彰さん?』 『暫くこのままで』 『……』 黙ったまま高史は吉彰に抱き締められた。 その後、高史と吉彰はシャワーを浴び浴室を出るとタオルで体を拭きスーツに着替えた。 『今からご飯を作ると遅れますね』 『コンビニに寄って弁当を買うか』 『そうですね』 『親父達、まだいるだろうから行きましょうか』 『はい』 高史と吉彰は玄関に行き外に出ると吉彰の家に行った。 その頃、勉とあきらは衣服に着替えていた。 『着替えたら帰るからな』 『吉彰君に会わないで帰るの』 『……』 『もしかして勉ちゃん』 『帰るぞ』 勉はあきらの手を掴み部屋を出て階段を下りていると吉彰と高史に会った。 『黙って帰るきか』 『昨日は迷惑をかけてすまなかった』 『2人に話があるんだ』 『勉ちゃん』 あきらは勉を部屋に連れていった。 その後、吉彰と高史も階段を上がり部屋に行った。 『親父…』 『立ったまま話をするの』 あきらの言葉でみんな床に座った。 『親父とあきらさんに俺と高史さんのお付き合いを認めてほしいんだ』 『お願いします』 高史と吉彰は勉とあきらに頭を下げた。 『俺は応援するよ、勉ちゃんもでしょ』 『あぁ、俺は別に反対していないから』 『ありがとう、親父』 『ありがとうございます』 『……』 勉は高史に近づき顔を上げさせると勉は優しく微笑んだ。 『息子のことよろしくお願いします』 『はい』 『吉彰、彼と一緒に家に遊びに来い…あきら帰るぞ』 『はい』 あきらと勉は立ち上がり部屋を出ると階段を下りていった。 『親父…』 立ち上がると吉彰は部屋を出て階段を下りていき外に出た。 『親父!』 吉彰は立ち止まっている勉に駆け寄った。 『どうした』 『今度の休み、高史さんと一緒に家に帰るよ』 『あぁ…彼が待ってる帰りなさい』 勉とあきらは歩いていった。 『吉彰さん』 高史は見送っている吉彰に近づき手を握った。 『今度の休み、俺の実家に行きませんか』 『はい、行きます』 高史と吉彰は部屋に戻りコンビニで買った弁当を食べ始めた。 『その格好で学校に行くんですか』 『吉彰さんだって』 『今日は特別な日だから』 『俺も同じです』 弁当を食べ終えた高史は立ち上がり吉彰に近づくと行ってきますのキスをし出掛けていった。
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