甘い初恋

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『彼女とかいないのか』 苺はワインを飲みながら言った。 『彼女じゃないけど、彼氏はいるよ』 『彼氏?』 『驚いただろ…』 『あんまり驚かないな』 『そうか…俺だったら驚くけどな』 高史はワインを飲んだ。 苺はワインを飲み干しグラスをテーブルの上に置くと高史に顔を向け口を開いた。 『高史…』 『何?』 苺に顔を向けた高史は苺に唇を奪われグラスを床に落とした。 高史は苺を押し離し頬を赤らめながら『何でキスなんか…』と言った。 苺は高史の両腕を掴みながら『お前のことが好きなんだ、セックスしようぜ』と言った。 『何を言ってんだよ、冗談はやめろよ』 『冗談なんか言ってないさ、俺は本気だ』 高史を押し倒し服を引き裂くと苺は高史の肌に触れた。 『やめろって…苺…』 高史は必死に抵抗した。 苺は抵抗する高史の両手首を左手で掴んだまま上げると右手でズボンを脱がせた。 『やめろって…』 『高史…お互い気持ちよくなろうぜ』 苺はズボンのチャックを右手で下ろし大事な部分を高史のお尻の穴に入れた。 『んん…』 『高史、動くぞ』 腰を揺らし苺が感じると高史も感じ喘ぎ声を出した。 『やめ…ああ…』 『高史…』 苺は高史の両手首を掴んでいる左手を離すと隠してあるボタンを押しビデオカメラを作動させた。 『苺…もうやめろ…』 『やめられるわけないだろ、これからなんだから』 苺は嫌がる高史の体をむりやり重ねた。 高史は苺の愛撫に喘ぎ声を出しながら涙を流した。 それから暫くして苺は高史から離れ衣服を整えると設置をしているビデオカメラを取り外し高史を見た。 『……』 高史は体を起こし苺を睨んだ。 『いい動画が録音できたよ、ありがとな』 『友達だと思ってたのに、見損なったよ』 『……』 苺は高史に近づき耳元で囁いた。 『俺はお前のことを友達だと思ったこと一度もないよ』 高史の顔を見つめると苺はニヤリと笑った。 そんな苺にムカついた高史は苺の頬を叩き目から涙を流した。 『……』 苺は何も言わず玄関に行きドアを開けようとしたその時、ドアが開き吉彰が現れた。 『あの…』 『高史の体いいよな、俺、はまったかも』 吉彰の耳元で言うと苺は離れていった。
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