甘い初恋

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『友達に戻れて良かったですね』 『うん』 『周二さんに教えてあげないと』 『そうだね』 高史は携帯で周二に電話をかけた。 その頃、周二は酔っぱらい伊織の相手をしていた。 『周二…』 伊織は周二に抱きついた。 『携帯が鳴ってる』 『周二、セックスしよう』 『あとで何度でも抱いてやるから、電話に出て良いか』 『約束だよ…』 伊織はベットに行き倒れた。 周二はまだ鳴っている携帯を掴み開くと『高史からだ』と言って通話のボタンを押した。 『やっと出たか』 『悪い、酔っぱらい伊織の相手をしてたんだ』 『周ちゃんに伝えたいことがあって電話したんだ』 『何だよ』 『苺のことなんだけど、心配しなくても友達に戻れたから』 『苺と話したのか』 『さっき話をした、苺、俺に頭を下げて謝ったんだ…それと告白をされたよ、ずっと好きだったって』 『何て答えたんだ』 『答えようとしたら、わかってるって…それと最後にスッキリしたと言ってにこやかな顔をしてた』 『そうか…友達に戻れて良かったな』 『周ちゃんもね』 『そうだな』 周二は微笑んだ。 『じゃあ切るね、榎木に伝えといて』 『わかった』 周二が答えると先に高史が電話を切り次に周二が電話を切った。 周二はベットに近づき眠っている伊織に声をかけた。 『もう寝たのか、伊織』 周二は伊織に寄り添い首筋にキスをしながらズボンの上からお尻を触った。 感じた伊織はうつ伏せから仰向けに体を向け火照った顔で周二を見つめた。 『お前が気を失うまで抱いてやる』 周二と伊織は衣服を脱ぎ全裸になると体を重ねた。 ー高史の家ー 『これでやっと俺達、幸せになれるのかな』 『嫌な思いをさせられて憎んだこともあったけど、仲直りできて良かった』 『そうだね』 吉彰と高史は見つめ合った。 その後、口づけを交わしながら互いの衣服を脱がせ全裸になるとベットに倒れ体を重ねた。 高史は吉彰の愛撫に乱れながら喘ぎ声を出した。 『愛してる、高史』 『俺も…ああ…』 吉彰の激しい愛撫に気を失い眠った。 『お休み…高史』 高史の唇にキスをすると吉彰は高史の隣で眠りについた。 それから月日は流れ高史の生徒達に卒業が訪れた。
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