甘い初恋

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『明日から来てくださいって』 『何で…俺は先生に戻るつもりはありません…吉彰さん、反対しなかったじゃないですか、どうして急に…』 『高史…』 『あなたの側にいたくて店を手伝うことに決めたのに…』 高史は部屋を出ていった。 『高史!』 吉彰は急いで階段を下りていった。 『店長!』 『千明、あと頼む』 吉彰は店を出ていった。 その頃、高史は目に涙を浮かべながら道を歩いていた。 『今さら何で…』 高史は背後から近づいてくる2人の男に築かず歩いた。 そして高史は人気のない場所に行き2人の男に声をかけられた。 『ねぇ、ちょっと良いかな』 男は高史の前に立ち高史の動きを止めた。 『急いでるんで』 男の側を通ったその時、高史は男に腕を掴まれ草むらに連れていかれると2人の男に乱暴された。 『何をするんですか…嫌だ…』 必死に抵抗するも1人の男に両手首を掴まれた高史はもう1人の男に体を奪われた。 『あんたがいけないんだよ、男の癖にエロい体をしてるから、俺達みたいのに狙われるんだよ』 『…嫌…やめ…』 男に乱暴されながら高史は顔をそむけ涙を流した。 『気絶させんなよ、次は俺がやるんだから』 『わかってるよ』 2人の男は代わり番こに高史の体を奪った。 『あんたの体、甘い香りがする…良い匂いだ』 男は高史の肌をなめた。 高史は唇を噛みしめた。 『あんたたち何をやってんだ』 『……』 背後から声をかけられた2人の男は振り返り男を見た。 『あんた男か』 男は高史から離れ男に近づいた。 『……』 『あんた美形だな、俺らの相手してくれるかな』 男は男の顎を掴みキスを迫った。 『その子から離れてくれないかな』 男は男の手首を掴み突き飛ばした。 『今、警察を呼んだから逃げるなら早く逃げた方が良いよ』 『おい、行くぞ』 高史の体を抱いていた男は高史から離れ連れの男と共にその場から逃げていった。 高史は体を起こし立ち上がると2人の男に目を向けた。 『あきらさん…吉彰さんのお父さん…』 『大丈夫?』 『…はい…』 高史はうつ向いた。 勉は着ているジャケットを脱ぎ高史に近づくとジャケットを着せた。 『吉彰の店まで送るよ』 『帰りたくない』 高史はうつ向いたまま答えた。
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