甘い初恋

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互いの体が離れると高史はベットからおりズボンをはいた。 『そろそろ帰ります』 『高史』 『はい』 『今夜、高宗からデートの誘いがあると思う、俺は明日のダブルデート楽しみにしてるよ』 『失礼します』 高史は階段を下りていき店を出ていった。 吉彰はベットからおりズボンをはくと携帯で聖子に電話をかけた。 『もしもし聖子、明日、暇か?』 『何で?』 『高宗の為にダブルデートをするんだ』 『明日は用事ないから良いわよ』 『じゃあ明日の朝7時、遊園地の前で』 『わかった』 『……』 電話を切った吉彰はベットに仰向けで倒れた。 その日の夜、高宗から電話がかかってきた。 高史は携帯を開き電話に出た。 『もしもし…』 『もしもし中村ですけど、明日、俺に付き合ってほしいんですが』 『どこにですか?』 『俺と高史先生と吉彰と吉彰の彼女でダブルデートがしたいんです…学校、休んでまで行きたくないですよね』 『俺は良いですよ』 『本当ですか!』 『えぇ、場所と時間を教えてください』 『明日の朝7時、遊園地の前で』 『わかりました』 高史は電話を切った。 その頃、高宗は高史とデートが出来ると言って喜んだ。 ー次の日の朝7時、遊園地の前ー 合流した高史と高宗と吉彰と聖子は入場料を払い遊園地の中に入って行った。 『ここからは2組に別れて遊園地を楽しもうか』 高宗は聖子に合図を送った。 『ねぇ吉彰、お化け屋敷に入らない?』 『嫌だよ』 『良いじゃん、行こうよ』 聖子は吉彰の腕を掴みお化け屋敷に向かった。 『俺達は観覧車に乗りましょう』 『え!ちょっと…』 高史は高宗に腕を掴まれ観覧車に向かった。 ー観覧車の中ー 向かい合って座っていた高宗は高史の隣に座った。 『……』 『高史さん、むりやり抱いたこと謝ります』 『別に気にしてませんから』 『高史さん、俺と付き合ってください』 『……』 高史はうつ向いた。 『男に告白されても…こま…』 『俺、吉彰さんが好きなんだ』 うつ向いたまま高史は告白をした。 『吉彰…あいつには恋人が…』 『知ってる、それでも好きなんだ』 高史は高宗の顔を見た。 『あなたを吉彰に渡さない』 高宗は高史の唇を奪った。
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