第1章

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今日は、攻めてこなかったみたいだな。 そう思い、僕は部屋に戻る。 オースティン帝国南部の小さな村、そこの宿が今の僕の寝床だ。 この村は南側がヴェニィ王国と隣接しており、緊迫した状況の続く戦闘地域である。 つい先日、オースティン帝国に、ヴェニィ王国から宣戦布告があり、この地域で近々大規模な戦闘が予想されている。 もっとも、僕がここにいるのは、この戦闘に参加するためではなく、ヴェニィの更に南にある、フェラリア王国に行くためなのだが、オースティンからヴェニィへ行くことが難しくなってしまったため、こうして足止めを喰らっている訳だ。
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