―バンビちゃん―

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はっとしたように、ぺこりとすると 彼女は残りの籠のものをレジに通していった。 ---数分して 熟練さんが、お得な玉子を持ってきてくれた。 「お待たせしました。」 熟練さんは私に一礼すると、レジのバンビちゃんをちらりと見た。 (あ、やな予感する。) 「すみません。私、良く見もしないで持ってきちゃったのに、変えてきてもらっちゃって、ありがとうございます!」 私は熟練さんに(ちょーありがたいよー)の笑顔でお礼を言った。 顔の前でパタパタと(いえいえ)と手を降りながら、スマイルを返してくれた。 会計も済んで。 「お手数かけました。」 と頭を下げた。 もちろん二人から 「ありがとうございました!!」 と営業スマイルで見送られた……。
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