―バンビちゃん―

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――――― カフェでアイスコーヒーを2つ受け取って、ため息混じりに席につくと、 「どした?なんか気になるの?」 「あのね……。」 さっき見たこと、あったことを旦那に話した。 「まぁ、慣れてる熟練さんにはイライラのネタだろね。まぁ若いだけでやっかまれるもんだろうしね。」 旦那は携帯のゲームをしながら、まったくもってその通り。な意見を言った。 庇う訳じゃないけど、ここは庇いたい。 「確かにバンビちゃんがねぇ、じれったいよね。でもさ、気のつく頭のいい子だと思うんだよね!」 旦那が私に視線だけ向けて、 「かわいかったのね。その子(笑)」 うんうん。と私は頷いた。 まぁしょうがないよ、誰もが通る新人の道!ということで話は収まった。 ……小一時間、今日も一日お疲れ様。の夜のティータイムを過ごし、カフェの閉店時間に合わせて出口へ向かった。 スーパーを出ると、雨上がりの蒸した空気にむせ返りながら、車に向かった。
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